NO.106 本来ならありえない立ち位置
2022.04.08
いつも通り夜中は
原付バイクに乗って
夜のアルバイトに向かいます。
1年以上続け
ほぼ毎日
筋トレもしていることから
ある程度認められるようになり
日当13000円まで
もらえるようになりました。
2時間3時間で
13000円
もらえます。
13000円もらえると
現場を仕切る立場となり
新人と一緒に
物を運ぶことになります。
新人だと僕の4分の1も運べません。
新人の日当は10000円
僕は4倍もの
量を運んでるのに
13000円です。
この業界は
仕事ができればできるほど
損をする業界です。
ではなぜ新人は
すぐやめてしまうのか?
ベテランの半分も
運ばないでいいのに
そんな高額なお金をもらえるわけです。
その理由は
新人のほとんどが
昼間はちゃんと働いている
サラリーマンということです。
大学卒業して
良い企業に勤め
能力も地位も僕より上です。
でもこのアルバイトの中では
僕に支持される立場となります。
しかも圧倒的力量を見せつけられて
自信が粉々になります。
わたる
「あ、無理して持たないで大丈夫ですよ」
20歳のガキに
30代の社会経験豊富な方が
情けをかけられて
子供を見るような目で見つめられます。
普通の神経の方なら
やめてしまいます。
昼間一生懸命働き
夜中頑張ろうとは思えません。
でも頑張らない人は
いつまでたっても物を運べず
自信が崩れていきます。
僕は優しいので良いですが
怖いベテランの人は
怒鳴りちらしてきます。
ひどい人は帰らせる人もいます。
20代の力だけの人間に
頭でのし上がってきた人間が
タメ口で命令され
馬頭されます。
こんなに短時間で
高額収入をもらえるのに
みんなが続かない理由は
そこにありました。
なので会社も
文句を言わない僕と新人を
一緒にさせるわけです。
会社としたら
新人がやめられてしまうと
また募集しないといけない。
会社に入るお金は
現場に送る人数によってもらえるので
誰がどのくらい運んだなど
あまり関係ないのです。
会社とアルバイトの関係が
この不公平な環境を
生み出していました。
今日の夜中の現場は
30代の方と2人でした。
砂とセメントを
合わせて100袋ほど
置き場も近いことから
ベテラン2人なら
30分で終わりました。
ただ今回は新人と僕の二人
僕は4袋を肩に乗せて運びますが
新人は1袋しか運べません。
さらに体力が持たないので
休憩も多く取らないといけないので
2時間はかかります。
本来ならイライラするこの状況で
僕はチャンスに変えていました。
休憩中僕は話かけます。
34歳の方で
名前は町田さんといいます。
わたる
「昼間は何かお仕事されてるんですか?」
町田さん
「はい。昼間は企業向けの
ウェブマーケティングの
コンサル会社に務めています。
結婚して子供も生まれるので
毎月のおこずかいを
減らされてしまいまして、
なので週一で夜中
働くことになりました。
この前初めて
この仕事をした時に
運べないからと
ものすごく先輩たちに怒られてしまい、
会社にやめようか
相談したところ
下永さんなら大丈夫と
今日働かせていただきました。」
話を聞くと
大学卒業して
今の会社でずっと
働いているということ
ITに関してはプロの人だった。
企業に向けて
アナログからデジタルに
マーケットを変えていく
コンサルで
SNS、SEO対策、HP作成など
すべてに特化した
マーケティングだった。
その会社に10年以上働いています。
年収も教えてくれて
700万くらいだそうです。
本来なら僕なんか
相手にもされないだろう
社会的地位のある人と
こうやって世間話ができる
しかもこのアルバイトだけに関しては
ものすごく僕に迷惑をかけている
今この瞬間は
僕が上司なわけです。
本来なら
ありえない上下関係が
今の僕にとってはチャンスだった。
わたる
「そのSNSのマーケティングって
もう少し詳しく教えてもらえませんか?」
この時の出会いが
今後仕掛けるきっかけの1つだった。
【登場人物】
主人公
下永わたる
Cマニュアルを教えてる人
実業家R
実業家Rが尊敬する人
会長
アムウェイの人
みえさん